(5) 孤独な週末/赤川次郎 著
本書には表題作の「孤独な週末」の他3編のサスペンス小説を収録。
「孤独な週末」は、紀子は24歳で会社の上司小杉と結婚した。40歳になる小杉には11歳の息子正実がいた。
人里離れた軽井沢の山荘で新婚の甘い時間を過ごす予定だったが、会社の急用で小杉は東京へ慌しく戻っていった。
あとに残されたのは彼女となさぬ仲の息子の二人だけだった。夫が戻ってくるまでの三日間、二人切りの山荘での殺戮迫る愛憎ドラマ。
「少女」は、学校のクラス委員で担任の結婚祝いにとクラスで集めた祝い金を上級生の番長グループに脅し取られ、困って行きずりの気の弱そうな男に性を売って金を作ろうとする。そこから起こるミステリー。
「尾行ゲーム」は、花村容平は月に一日、自由な誰にも縛られずに勝手気ままの出来る時間を持った。そして探偵まがいの尾行を楽しんでいた。電車内で目にした大きなショルダーバッグを肩から提げた娘が終点の新宿駅を降りたのを尾行していくミステリー。
「凶悪犯」は、警察の内部の事情から無理矢理に「凶悪犯」に仕立てられた男と警察との息詰まる銃撃戦……。