(162) 赤川次郎 『一日だけの殺し屋』
本書は「一日だけの殺し屋」ほか、短編7作品がおさめられている。
「闇の足音」は、逃亡中の犯人が盲目の女性と結ばれるというシリアスな作品。
「探偵物語」は、探偵がボディガードをする金持ちの女子大生と恋をするラブ・コメディ風ユーモア・ミステリー。
「脱出順位」は、高層ビルで起きた火災という極限状況の中で、人間の行為と誰から脱出させるかの選択を描いた作品。
「共同執筆」は、一つのペンネームで共同執筆する二人の作家のあいだに生じた疑心の行方を描いたサスペンス。
「特別休日」は、大口契約を取りつけた褒美として、特別休暇をもらった営業マンの悲しきサラリーマン習性を風刺したユーモア小説。
「高慢な死体」は、映画界の陰微な人間関係をテーマにした本格ミステリー。
「消えたフィルム」は、高慢な「女性タレント」の高慢さゆえの悲劇を描いた本格的ミステリー。
「一日だけの殺し屋」は、殺し屋とうり二つの会社員が「殺し」を依頼され、事件に巻き込まれていくサスペンス・コメディ。