(206) 赤川次郎/湖底から来た吸血鬼
月明かりが異様に眩しい夜、山奥の湖底から小さな村が浮び上がる。かつて、ダム建設のために湖に沈んだ村だ。そのとき、ある化け物が甦る……。
江田房哉の耳に亡き妻の声が聞こえてきた事から事件が始まる。かつての村人ばかりが次々と狙われるようになったのだ。本編は、赤川次郎にしてはホラー色の濃い作品だが、そんな中でも、江田房哉と嫁弘子とのやりとりなど、どこかホッとさせる温かさをもって語られていて好ましい。
エリカとクロロックの吸血鬼父娘が活躍する『吸血鬼はお年ごろ』シリーズ第10弾。