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(221) 赤川次郎/亜麻色のジャケット

 戦中・戦後に育った世代の推理小説ファンは、シャーロック・ホームズ、金田一京助と言った作家のものでした。
 この作品は「すぐ入力できる本」ということで、内容も検討せずに取りかかったが、物語の内容はかなり充実しており、老弱男女十分に楽しめると思います。
 亜麻色は黄色がかったちゃいろである。よく髪の色を表現するのに使われます。二十年ほど前のグループ・サンズのヒット曲「亜麻色の髪の乙女」は有名でラジオ放送などでも時々聞くことがあります。
 物語は安西先生と川村刑事が、十二月のとある寒い日に、美術館で久しぶりにデイトをしているとこらから始まります。
 意を決した川村刑事のせっかくのプロポーズが「たすけて………」という女性の声に邪魔されてしまいました。そして、ずぶ濡れの女性が或る犯罪組織から追われている人物だったことから、安西先生、ひいては爽香らがその事件に巻き込まれていきます。
 亜麻色のジャケットは、記憶喪失の女性を抹殺しようとする組織と警察側の駆け引きを中心としたサスペンスです。河村刑事はもちろんのこと、爽香や今日子までも危機一髪という事態に何度か見舞われます。謎の女性の幼馴染みや竜野なる殺し屋も絡んで、スリリングな展開が最後までつづいていきます。
 文字離れの激しい現代だといわれていますが、脳の活力増強の為にも是非お奨めいたします。