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(238) 赤川次郎/殺人よ、こんにちわ

 著者の特徴である軽妙洒脱な語り口で、十三歳の少々おませな少女の周囲に展開される殺人事件を扱った小説である。普段はあまり顔も合わせなかった事業家で忙しいパパが、どうやら彼女の勘ではママに殺されてしまったようだ。夏休みの海辺の別荘に、残された莫大な遺産を狙う若いママの再婚相手が現れ、いつもママにお金をせびってばかりいるなまけものの父方の叔父までやってくる。この叔父はどうやらママの秘密に感づいてる様子だ。別荘へ遊びに来た女子校の同級生とママの再婚相手と三人で近くの島へボートで行ったとき、溺死体を発見する。その死んだ女はママの再婚相手の元の妻だった。その後少女も誰かに溺れさせられそうになったこともあって、地元警察の担当刑事と接触するようになる…。
 著者の言葉を借りると“何もかもまるで映画のように楽しまずにはいられない一人の少女と、子供の持つ優しい残酷さ”を描いてあますところがない。