(245) 赤川次郎/赤いこうもり傘
「007」という映画をご存知でしょうか。1962年に第一作が公開され、これまでに15作品が世に出されて来たサスペンスありアクションありの名作シリーズです。始まりは、英国の情報部員である主役ジェイムズ・ボンドに届く一通の指令。美女ボンド・ガールと共に、敵をめったとやっつけハッピーエンドといったお決まりの展開。そうとわかっていてもハラハラドキドキと見てしまう壮大な舞台。赤川次郎がお送りする「赤いこうもり傘」、この本できっと同じ体験ができるハズです。本を開いた瞬間から聴こえてきます、あの007のテーマ曲が。
事件は誘拐、とはいっても人ではなく名器12台。その身代金がなんと1億円。事件を追うのはジェイムズ・ボンドさながらの謎のハンサム外人ジェイムス、そしてもう一人は音楽の名門T学園でコンマスをする島中瞳。ボンド・ガール、とまではいきませんが正義感いっぱいのお転婆娘の活躍、とくとご覧ください。
あっ、それと脇役にしておくにはおしい登場人物がおりました。殺人のプロ、その名も「伯爵」、そしてもう一人、裕二と呼ばれる青年。さあ、「伯爵」のターゲットは誰なのか、そして誘拐の犯人は、名器は無事戻るのか…。その展開、最後まで目が離せませんよ!