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(256) 赤川次郎/愛情物語

 主人公の仲道美帆、16歳、母と二人暮しだが、実の親ではない。母親がまだ娘のとき列車から投げ落されたバスケットの中に入っていた赤ん坊を育てたのである。
 女手ひとつで成長させたこの娘は、いまでは天才バレリーナとして評判でバレエ界の長老からも日本を代表するプリマになれると保証され、名門バレエ団から引き抜きの声がかかっている。
 彼女は旅に出る。彼女が今日までバレエを続けてこられたのは、母親の働きだけでは足らず、誰とも知れぬ人物が毎月金を送り届けてくれたからであった。その人物を探すために旅に出た…。