(260) 赤川次郎/待てばカイロの盗みあり
表題作の他連作4編を収録。
「待てばカイロの盗みあり」 夫の淳一はちょっと渋いマスクと若々しく引き締まった体の男だが、実は泥棒。妻の真弓はお転婆風な可愛い女だが、刑事だ。
レストランで食事中、淳一は黒い背広の男にピストルをつきつけられた。これが数日後に開催予定の「古代エジプト秘宝展」にからむ連続怪奇殺人の幕開けだったとは…。結末は意外な方向へ。
「旅は道連れ、地獄行き」 淳一と真弓はドライブ中に道に迷ってもたもたしていると、突然銃声が起こった。もと鉱山町でやくざの花組と桃組の闘争に巻き込まれた…。
「逃した芝生は大きく見える」 金塊事件で徹夜あけの真弓が床に入ろうとした途端、野球ボールが飛び込んできてガラスを割った。
いつも河原の近くの空地で野球をやっていたが、空地全部が芝生になっている。この芝生が起こす事件の結末は…。
「穴深し、隣は何を掘る人ぞ」 あるマンションの下見に行くと、家賃を2倍払った借り手がいた。この謎のマンションで殺人事件があり、5、6歳の男の子がその殺人が「穴だ、穴だ」と言ったのを見たという…。
「天上天下唯我独占」 真弓は2億円宝石強奪犯を捕まえたが、捕まえたときには何も持っていなかった。その消えた宝石の追跡から次々と事件が…。