(701) 赤川次郎『上役のいない月曜日』
「上役のいない月曜日」では、たまたま、月曜日に責任を取れる課長職の面々が会社を休んだ。社員たちは思わぬ息抜きが出来ると社内にホッとした空気が流れる。ところが、次々と面倒な事件が起こる。社員たちが必死にあれこれ打開策を打つ様が読者をドキドキ、ハラハラさせる。実際にないとも限らない“上役のいない”という設定で起こる事件がユーモアたっぷりのタッチで軽快に描かれている。
他の作品も“ないとも限らない”状況で思わぬ事件がスリル満点の展開を見せる、赤川本独特の少し怖いがユーモアと歯切れの良い短編集。